caguirofie

哲学いろいろ

2010-11-05から1日間の記事一覧

幻想曲(ド・ネルヴァル)

それは私にとって至上の歌曲(アリア) そのためなら ロッシーニも モーツァルトも ウェーバーの すべてをも惜しむまい 弔いを 送るように 気だるく 流れる いにしえの 詠唱(アリア) ひとり私に 秘密の魔力を 発揮する これを聞くときいつも私は 魂の若や…

この世の薔薇(イエイツ)

美は一抹の夢にすぎぬと 夢の中でにせよ 誰が見て言うのか 悲しみの――そう 新しき 奇蹟はもはや起こるまいと 悼むその――誇りをもって かれら赤い唇にとっては トロイは重たい弔いの一閃のうちに 過ぎ去ってゆく ウマナの子らは亡くなった われわれと労働する…