caguirofie

哲学いろいろ

2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

#7

――ポール・ヴァレリの方法への序説―― もくじ→2006-07-07 - caguirofie060707 ε 前章の最後で ぼくたちは依然 同じ問題点のもとにあると言った。このとき 問題点というのは もちろん まず初めの認識においての いわゆる階級対立の意識であったし そしてより精…

Giboulées de mai

Orages 2006

#6

――ポール・ヴァレリの方法への序説―― もくじ→2006-07-07 - caguirofie060707 δ‐2 次にふたたび 大岡のあとを継いで 新しい文章をここに登場させ それについて触れこの章は終わることにしたい。 それは 大岡が 情感の中から感性において一つの立脚点を見出し…

Mareugheol

Pays d'Issoire - Puy de Dôme

#5

――ポール・ヴァレリの方法への序説―― もくじ→2006-07-07 - caguirofie060707 δ ‐1 次に ここでふたたび大岡のばあいに戻ってみよう。かれが 四つの意識もしくは 幻想領域をも容れたさまざまな側面をもった《自己》が それぞれ収斂して現在する情感に就いて …

forêt

#4

――ポール・ヴァレリの方法への序説―― もくじ→2006-07-07 - caguirofie060707 γ ‐2 ここで 《文学》を第一ないし第三の意識の領域であるとすれば ヴァレリは この領域と対峙して 私的で個別的な感性の世界にあるか もしくは 個別的には私的な感情を伴なわな…

しるし・ことば

・・・(省略)・・・重大な手がかりをそして(musics)に見出すにいたった。簡単に言えば、グッドマンが世界の複数性として設定した事態を、超越としての世界(the world)の複数の表情性として概念化しうるのではないか、という提案である。 この場合のは…

#3

――ポール・ヴァレリの方法への序説―― もくじ→2006-07-07 - caguirofie060707 γ ‐1 ここで新たなかたちで――別の視点から――ぼくたちの課題を言いかえるなら それは端的に言って 社会における階級対立という意識にどう取り組むかということ あるいは逆に言って…

《〈養情〉で心豊かな国へ》

五木寛之へのインタヴィユー:《日本を磨く――美と徳をみつめて――》 日経060626(44面) 能力トレーニングがブームらしいが 大事なのはむしろ情感トレーニング・・・。 ある絵描きの言葉を思い出す。“絵は魂の食べもの”と彼は言った。同じように音楽…

《団塊世代は静かに退場を》

――《美しい人生モデル 見たい。》―― 藤原和博(1955〜 :杉並区立和田中学校長)への インタビユー《領空侵犯》:日本経済新聞(2006・06・26朝刊5面) 団塊世代が定年後 新しい生き方を示せば 市民革命を起こせる 具体的に《日本型の成熟社会を切…

フラット化する世界(上)

今井賢一による書評(日本経済新聞2006・06・25朝刊23面) フラット化する世界(上)作者: トーマス・フリードマン,伏見威蕃出版社/メーカー: 日本経済新聞社発売日: 2006/05/25メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 119回この商品を含むブログ (291…

#2

――ポール・ヴァレリの方法への序説―― もくじ→2006-07-07 - caguirofie060707 β 最初に明らかにしておきたいことは このような《時間》についての やはり西欧人とぼくたちとの方向ないし色彩のちがいに関してである。 いまその輪郭を 先にあげたヴァレリと大…

#1

――ポール・ヴァレリの方法への序説―― もくじ→2006-07-07 - caguirofie060707 α 穏やかな屋根に 鳩が幾羽か 遊ぶ 真昼 樹々の間の 墓石の間の かげろうの海が また 寄せては返す この ひととき 古えの 神々の沈黙に じっと 耳を傾けてきたのだ Ce toit tranqu…

Sète

le Cimetière marin

《仮想的有能感》!?

夕刊に次の本が取り上げられている。(以下その件の記事は 毎日新聞2006・06・23夕刊12面《本の現場》佐藤由紀) 他人を見下す若者たち (講談社現代新書)作者: 速水敏彦出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/02/17メディア: 新書購入: 7人 クリッ…

#45

――ボエティウスの時代・第二部―― もくじ→2006-05-04 - caguirofie060504 §6 ローマへ *** ――事業論―― (45) ――ボエティウスの時代・第二部―― (もくじ→2006-05-04 - caguirofie060504) 言いかえると ここで人びとは まぼろしの市民社会をみている。会社…

しるし・ことば・記号

きょうも引用。そういえば わたしは以前 自らを引用魔と譬えたことがあり。 われわれが語っている場合 記号を作っている( signa faciens )のであり そこから指し示す( significare )という言葉が派生している・・・ (《教師――息子アデオダトゥスとの対…

Penne d'Agenais

Pays du Lot - Lot et Garonne : coquette cité en pierres blanches et briques rouges, elle se dresse au dessus du Lot et offre aux visiteurs l'un des plus beaux panoramas du département depuis le sanctuaire de Notre Dame de Peyragude. Maison…

#44

――ボエティウスの時代・第二部―― もくじ→2006-05-04 - caguirofie060504 §6 ローマへ *** ――事業論―― (44) 第四章《バルカン放浪 *** ――企業論へ向けて――》が ここでの事業関係理論への 直接には 前奏であった。ふたたび参照していただければ さいわ…

ものとしるし

引用になるけれど・・・。 ところでその用法がすべて指示するはたらきに属するようなある種のしるしが存在する。たとえば言葉がそれである。人がすべて言葉を用いるのは なにかあるものを指示するためだからである。 以上のことからわれわれがなにをしるしと…

Vicq s/Breuil

Monts du Limousin - Haute Vienne : le village possède un vieux château du XVIe siècle avec une façade Renaissance qui est une rareté pour la région, également une crèche, véritable chef d'oeuvre d'art populaire fort célèbre :

柄谷行人:《世界共和国へ―資本=ネーション=国家を超えて (岩波新書)》だそうだ!?

世界共和国へ―資本=ネーション=国家を超えて (岩波新書)作者: 柄谷行人出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2006/04/20メディア: 新書購入: 2人 クリック: 76回この商品を含むブログ (142件) を見る 《現代世界が抱える諸問題について 自らの思考の骨子をまと…

#43

――ボエティウスの時代・第二部―― もくじ→2006-05-04 - caguirofie060504 §6 ローマへ *** ――事業論―― (43) 《市民社会》の解放――底流の現実化――は 第一段階として 政治的な解放であると考えられた。 愛欲の解放 つまり 第一の自然的な愛欲(その複岸性…